つまらない自己紹介記事を見ていただきありがとうございます。つまらないのは文章力がないだけで、決して自分自身の人生がつまらないことが原因ではないことを祈りますw
今回と次回で私の自己紹介記事は終わりですが、起業への想いという所にフォーカスして書いていきます。
よく営業で伺った会社の役員・部長様とお話させていただく際には、「よく銀行を辞める決断をしたね、人事の仕事をしてたんでしょ、勿体ないのに。」と言われます。
正直な所、このようにお客さまから言われた時、何とも思わないなんてことはなく、やっぱり銀行にいるべきだったんかな~という想いが出てきて、そういう気持ちを別の自分がぐっと強烈なパワーで抑え込むという部分があるのも事実ですね。
ここで大事なことを書きたいと思うのですが、退路を断った人間からすると、前を向いて漕ぐしかないので、結局は自分の行動を正当化する考えに塗り固められていきます。自分の決断が正しかったと信じるしかないんです。そうして自分を慰めながらやっていくしかないんです。更に、私は根っから自分に自信があるタイプではないですし、周囲の皆さんに支えられて何とかやってきた普通の人間なんで猶更そのように思うわけです。たまにTwitterとかブログとかですごく強気の発言をしている起業したばかりの人がいたりしますが、私はそうした発言は自分を鼓舞するために自分自身で鼓を打っているだけと理解しています。そういう記事や投稿を見ると、昔は「何虚勢はってんだか・・・。」と他人事で見ていたんですが、今は「わかるぜ!頑張ろうな!」という気持ちになりますw
ということでまたまた脱線した内容からスタートしてしまいましたが、私は起業の構想を退職1年前の2019年10月から行っていました。繁忙期の多いミスのできない仕事の裏側で毎日深夜までディスカッションや作業を行っていたわけですが、正直最初のうちは「絶対に退職して自分で起業しよう!」という強い意志までは持っていませんでした。幸い人事部でいながらも学生のインターンシップなどの企画を行う中で「アイデアの発散や収斂方法」については少しは勉強していたので、スタートアップの本と併せて「何かいいアイデアがあればやろうかな~。」というような浅はかな考えからスタートしました。
ただ、幸いなことに能力の高いメンバーに囲まれ、ディスカッションも毎日白熱。いつしか本気で起業に向けて踏み出している自分がいたのは事実です。実は当社のサービスであるTORANOCOは元々、我が家をペルソナにしたサービスです。毎日自転車の後ろにトレーラー(クロネコ配達員の方が自転車に取り付けているようなやつ)をジョイントして3人の子どもを保育園に送り届ける。洗濯物は毎日子どものズボン・シャツ・肌着で溢れる。乾燥機がなかった時には深夜まで洗濯物を干していました。時にはお友達の服が混じっていたり、服が足りずに保育園から借りた衣服を選択して返す。前日のお迎えには行けないので、ロッカーに何が足りないのかも妻にいちいち聞かないと分からない。保育園では、保育士の先生がルールを守らない親にカリカリしたり、親も仕返しとばかりに些細なことで保育士を罵倒。こうした現場を見ていく中で、子どもを取り巻く社会環境に余裕がなさすぎると思うようになりました。親の都合で子どもを急がせて、子どもの話も聞いてあげず、へそを曲げてしまった子どもを叱り、泣かせ、無理やり登園。こんな環境のままでいいのか。3人子どもがいる我が家だけのことなのか。いや、同じことで困っている家庭が必ずあるのではないか。こうした想いが起業へのエネルギーに変化し、仕事との両立はかなり死にかけましたが何とかローンチする所まで来ました。
無償でサービス提供をしていくと面白いようにHPに掲載しているような声がどんどん届くようになるとともに、当初想定していなかったような角度からの声が入ってくるようになりました。そこで、起業を決断したわけです。人事部でも様々な方との面談を経て上記のような想いを何度もお話しました。当然一筋縄ではいかないわけですが、最後には行内で手本とならないといけない人間が退職していくことについて本当に温かい言葉をかけていただきました。この時に本当に三井住友銀行に入行してよかったと大きく感謝いたしました。と同時に必ず三井住友銀行に恩返しができる程の成果を上げようと思うようになりました。(財務的な成果に限らずw)
ただ、退職日当日、部長から「退職を認める」という言葉だけが書かれた通知書を受け取った時には、銀行員人生の13年間が走馬灯のように蘇ってきて、今までに採用したり、偉そうに話す私の言葉を聞いてくれていた皆様に本当に申し訳ないと思う気持ちとともに、この通知書の重さに潰れそうになる自分がいたのも事実です。(前述のとおり、自分に自信はないのでw)
急展開の毎日が続き、正直安定性はまったくない毎日を送っておりますが、MissionとVisionに忠実であることを尺度に、
いつの日か”人財の採用”という非常に思い入れのある仕事を当社でも行うことができる日を夢見て邁進していきます。
次回、最後になりますが「私の身勝手を家族が許したのはなぜ?」ということから始まり、
そうした理解ある家族への感謝へとつなげ、私の自己紹介記事の結びにしたいと思います。
今回もこの記事を見ていただいた方々、ありがとうございました!!